コックコートはコック帽とともにシェフの象徴である

コックコートとは、料理店で厨房や調理場に立つコックが着るユニフォームのことです。店によってはホールスタッフも着用します。コックコートは、仕事環境に応じて服の材質が変わります。厨房に立つコック用には燃えにくい綿、火にふれないホールスタッフ用には洗濯で型崩れしにくいポリエステル製といった具合です。コックコートは、スーツと同じ前肩縫製になっています。衣服が肩に擦れるのを防ぎ、肩への負担を減らしてくれます。また、コックコートに服の材質以外の素材名が書かれていることがありますが、これは生地の厚みを示しています。薄い方から順番に、「バーバリー」「ウエザー」「ツイル」「カツラギ」となります。常に火のそばにいる人は、一番厚い「バーバーリー」を選ぶ傾向があります。